打木赤皮甘栗 のバックアップ(No.1)

打木赤皮甘栗は、西洋カボチャの一種。



 石川県の篤農家・松本佐一郎が育成した栗カボチャで、加賀野菜のひとつに登録されている。
 金沢市の沿岸部に位置する砂丘地帯の打木町(旧石川郡安原村字打木)は昭和初期までは養蚕用の桑園が広がっており、野菜は大根やカボチャが一部の畑で栽培されている程度であった。しかし、線虫の被害が増加したことに伴い桑から野菜への転作が増加。ここで松本は在来のカボチャに代わる優良なカボチャを求めて、まず石川県農事試験場宇ノ気園芸試験場の小川正介技師を尋ねた。1933年(昭和8年)、松本は小川技師の紹介のもと、福島県会津若松市の種苗商・酒井喜三郎から「会津栗」を導入。この「会津栗」から、早熟性・果形の揃い・色沢の良さの三点を満たすものを系統分離によって選抜し、1943年(昭和18年)頃に目標とした形質のものが完成した。戦後、打木町で本格的に出荷が始まると関西方面で評判を呼び、1951~1954年(昭和26~29年)頃に人気が急激に拡大した。特に早熟性の面から、西日本では早熟栽培用として広く普及した。
 
 一果1.2~1.5kgと小型で、綺麗な朱色とタマネギの様な果形が特徴的である。開花後35日程度で収穫できる早生種で、着果数も多く家庭菜園用としても有望である。栗カボチャは一般的に肉質は粉質のものが多いが、本種は粘質寄りである。

 アメリカの「Red Kuri」やフランスの「Potimarron」等のような類似品種が欧米諸国でも広く作られているが、これらは本種に由来するものと考えられる。

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