えびすは、西洋カボチャの一種。 [添付] 画像出典:池袋の百貨店にて筆者撮影 タキイ種苗により1964年(昭和39年)に作出された、日本初の西洋カボチャのF1品種である。 昭和30年代後半からは西洋カボチャの促成栽培が盛んになり、そのころは芳香青皮栗?が促成栽培用の品種として栽培されていたが、促成栽培すると果実の形状が歪みやすくなるという欠点があった。こうした欠点を克服し、消費者の購買意欲を高めるのに寄与したのが本種である。 本種は濃い緑色の果皮に、薄い緑色のチラシ状模様が入るのが特徴である。また、強勢で花つきがよく、早生で抜群の収量を誇ることも特徴で、西洋カボチャの人気を一気に高めることになった品種である。 かつて存在した西洋カボチャの中でもかなり果皮色が濃かったことから、当時は敬遠されていたが、食味の良さが認められ、藩世紀もの間人気を博している。 果皮はほくほくして甘味が強く、煮物や天ぷら、ポタージュスープ、ケーキやプリンに向く。